I LOVE CARBON [朱雀 Rosso]
1995年1月17日の兵庫県南部地震では多くの建物が被害を受けた。
震源は神戸市から離れていたものの、阪神間の断層がズレて
神戸市では直下型地震特有の周期の短い激しい揺れであった。
そのため、中低層のビルや戸建ての住宅に大きな被害を受けた。
超高層建物や免震建物にとって有利な揺れ方だったので
それらの被害が少なかった。
と前置きが長いですが、この時被害を受けた中央区のオフィスビルの
復旧に炭素繊維シート(カーボンファイバーシート)を使いました。
これを損傷した柱に巻くと、元の柱より地震の揺れに対して
しなやかな挙動をするようになります。
被害を受けた柱のひび割れにエポキシ樹脂を注入し
表面の弱いコンクリートを削り、無収縮モルタルで整形してから
エポキシ樹脂を塗りながら炭素繊維シートを3~4層巻きました。
仕上げモルタルを施し、柱の修復は完成です。
この愛着のある炭素繊維シートを使った製品を見つけました。
ドライカーボンライディングシェルバッグです。
いわゆるリュックですが、炭素繊維シートということで飛びつきました。
ウェトカーボンとドライカーボンの違いはありますが
我々が使う炭素繊維と同じです。
おそらく転倒した時に、プロテクターかわりにもなるのかな。
軽量ですし、亀の甲羅みたいでユニークです。
ショートランがほとんどで使う機会はまだ無いですが、
そのうちこれを背負って走ってみたいと思います。
尚、現在開発中の地震の揺れを制御する秘密兵器にも
炭素繊維を使う可能性があります。
震災の時、私も西宮におりましたしたので、大変な思いを
しました。カーボンが色々なところに使われているのです
ねぇ~。勉強になりますです、ハイ。
by dakaryellow (2007-07-12 11:09)
こんにちは。
うちの相方が、当時長田にアパートを借りて妹と住んでましたが、旅行中で難を免れました。
カーボン(炭素繊維)...今の技術で、軌道エレベーターも可能だとか(笑)
MotoGPライダーも脊椎パッドは常識ですが、最近は胸にもガードを入れているようです。
by HIRO (2007-07-12 21:13)
dakar 様
こんばんは。
西宮地区の震災調査をしましたが、古い建物が
かなりやられていましたね。倒壊が多く見られました。
ご無事でよかったですね。
人の命を守るためにカーボンが使われていますよ。
バイクの軽量化、剛性の向上だけではないですね。
by falconB3 (2007-07-12 23:33)
HIRO様
こんばんは。
相方さんもご無事でよかった。
長田地区は、民家の倒壊と火災で大変な
状況でした。
私は兵庫区におりましたので、当日は火災から
逃れるのに、あちらこちらに移動していました。
そのとき、バイクが役立ちました。
MotoGPライダーだけでなく普通の人も、その
恩恵を受けるように、より安い技術が開発されれば
いいと思います。ドライカーボンはまだまだ高価です。
by falconB3 (2007-07-12 23:39)