東北地方太平洋沖地震に思う。何が出来るか? [Seismic Technology]
今回の大地震で、被災された方々にはお見舞い申し上げます。
また、不幸にしてお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたします。
ニュースを見ていると、16年前の阪神淡路大震災で被災した時の事、
震災調査の事、建物の被災度診断の事、そして、復興への過程などが再び蘇りました。
被災された方々は情報も乏しく、不安でいっぱいだと思います。
とにかく、余震が来たら・・・と、地震の情報の無い中で、悪い方に考えがちです。
まだ被害の全貌は明らかではありませんが、出来るだけ多くの人が助かってほしいです。
↑新幹線の高架橋の被害状況
建築物の耐震構造を仕事のネタにしている立場として、今回の津波の被害には言葉もありません。
実は、建物を設計する時に、地震の揺れに対して人命が守られるかを考えますが、津波に対しては
全く考えていないのです。
建築の法律の中にも、津波に対する事柄は全くなかったように記憶しています。
つまり、何かによって津波から守られる場所に立つ建物しか人命の安全性を保証できない
ということになります。
その何かとは?
十分な防波堤があるという条件や、高台に立つという立地条件などがそれにあたります。
こんなことは土木分野のことであると言っているようでは、
今後も今回のような大惨事が繰り返されます。
この30年以内に、東海地震、南海地震、東南海地震が起こる確率も高く、
西の方で同じような被害が起こることは目に見えています。
ぜひ、建築の設計においても、津波対応できる建物も考えたいと思います。
高層建物で制震構造、下層階は津波をスルーできるような壁の無いしなやかな構造と、
おぼろげながら津波対応集合住宅のイメージはできています。
おそらく、津波対策が進みすぎると、東北地方のブロガーの方々の記事にあったような、
海辺の町の味のある街並みなどは無くなると思います。
コンクリートばかりで味気ない風景になるかもしれません。
今はこんなことぐらいしか考えられません。
ただ、明るい安全な将来に対して、少しでも社会に貢献できればいいと思います。
こんにちは。
ダムやスーパー堤防と同じ様に?100年に1度という災害に対して、どう備えるかを今後に活かして行くのが、今回亡くなられた方々へのせめてもの手向けになると思います。
↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110313-00000032-maip-soci
頑張って下さい。
by HIRO (2011-03-14 19:14)
今回は津波が大きな被害をもたらしましたね。
福島の原発も地震だけなら特に問題なかったと思いますが津波で災害用の発電機が使えず大事故になってますし。
原発は外海に面したとこには向いてない、津波の心配が比較的少ない東京湾や大阪湾や瀬戸内に作った方が良いんじゃないかと感じました。
by イナテツ (2011-03-15 11:05)
◎HIROさん
防災に関しては大昔から私たちの生活にとって切り離すことの出来ない問題です。
広くも無い国土に安全な生活空間を造り上げるには常に考えていかなければと思います。
ことが起こってからの、少しの法律の整備の繰り返しで急激に効果の上がる分野ではありませんが、将来のために現状の改善を考えていきたいです。
◎イナテツさん
危険なものという認識があるので、人の少ないけど資材運搬が容易な、外海の面した所に建設されるのでしょうね。
津波の危険性が少ないということは人が住んでいるということで、いろいろうまくいかないのでしょう。
狭い国土をどう生かすか、まだまだ解決しなければいけない問題が山積みだと思います
by falconB3 (2011-03-17 13:48)